怒りの本質

私たちが日々味わう感情の中でも、怒りは社会的にも良くないものだと否定され、抑圧するように幼い頃から教えられることが多かったと思います。けれど、ただ抑圧しただけでは後々、その感情のエネルギーが長く苦しみを生むようになってしまいます。まずは怒りというものの本質を理解しておきましょう。


感情の中でも、怒りはちょっと特別だと、目覚めたマスターであるレナード・ジェイコブソンは言います。怒りは以下の2つのケースで起こります。

1、して欲しいことをしてもらえなかった
2、して欲しくないことをされた

このような対応をされた時に、私たちはひどく傷つきます。すると自分がとても弱々しく力を失ったように感じるので、パワーを取り戻すために怒ります。怒ると力強く感じられますからね。

よく、怒りを表現することで相手を威圧してコントロールするという傾向のある人がいますが、そういう人は、深いところで自身の健全なパワーを感じられていないのかもしれません。

傷つき、心に痛みを感じて無意識にそれが表現されると、怒りの中に我を失っていきます。手負いの猛獣のようになってしまうのですね。その痛みを、怒りに任せて誰かや何かに投げつけるのが「八つ当たり」です。嫌味を言うのも、表現方法は違いますが同種の行為と言えます。

八つ当たりをされたり嫌味を言われた相手は、その言動の中にその人が投げてよこした心の痛みのエネルギーをまともにくらいます。だから不愉快になって、それをまた自分の感じた痛みも乗せて、投げてよこした相手や他の人に投げ返すという応酬をします。

これが、永遠に終わらない怒りと憎しみの連鎖となって続くのです。虐待のベースにあるのも、この構図です。

こうした負の連鎖を断ち切るには、自分の心の痛みは自分で責任を持って受け止め、完了させることです。これができると、自分に八つ当たりや虐待して来る人が自身の現実から消えていくでしょう。

なぜなら、相手の中に在るのと同じ心の痛みがあなたの中に既にあったから、その人と同じバイブレーション域で出会い、その出来事が起こっているからです。あなたがその痛みの感情のエネルギーを解放すれば、そういう人と同じ波動域には存在しなくなります。よって、関わることが無くなるのです。

どのように出会わなくなるかというと、その人が物理的に異動になったりあなたがその環境から離れることによってそうなる場合と、以前と同じようにその人に接する機会があっても、相手の態度が自然に変わって、八つ当たりされなくなるケースがあります。

同じ人でも、接する相手によって態度が違うということがよくあると思います。自身を振り返ってみても、仲の良い信頼する友人にはとてもフレンドリーで親切にふるまうのに、身近な家族にはついキツく当たってしまうことがある、ということがないでしょうか。

それと同じように、相手からその言動を引き出しているのは、あなた自身の「心の中にあるもの」です。あなたが相手にそれをさせ、言わせているのです。

いずれにせよ、自身の心の奥底に眠っている心の痛みにしっかり対処し解放できると、あなたの現実は優しいものになるでしょう。相手はあなた自身の内面を映す鏡ですから、相手を変えようとしても、現実は絶望的なまでに変わらないでしょう。鏡の像を直すのではなく、本体の方に対処するのが正しい方法です。

以上のことから、もし今、あなたの現実にあなたを虐待する人がいるのだとしたら、あなた自身がその人のように、自分の心の痛みを誰かに投げつけることをしている、というサインです。例外はありません。

「そんなことはあり得ない、自分はそのようなことは大嫌いだから、とても気を遣ってそうしないように気を付けている」と反論する方もあるでしょう。

確かに、その人と同じようにはしていないのかもしれません。けれど、表現されていないだけで、相手と同じ姿があなたの中に抑圧されていることに変わりはありません。あなたはその自身の要素を否定しています。だから、それをまざまざと見せつけてくれる人を引き寄せているのです。

抑圧されたものは、認知され、受容されるまで繰り返し自身の現実に差し出されるという法則があります。

怒りが抑圧されると、うつ状態になることがしばしばあります。本来、外に向けて放たれるはずのエネルギーが、自分自身を攻撃してしまうからです。

かと言って、ただ怒りに飲み込まれた状態で八つ当たりをすればいいというわけではありません。適切な解放の仕方があります。明日は、怒りを解放する方法についてお話してみます。



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