「異物」にされた自分の気持ち

昨日は感情解放ワークショップでした。初めての方、2回目の方、常連の方等入り混じって、それぞれご自身の心の奥深くに封印されてきた感情を受け止めていかれました。なかなか衝撃的な過去世のストーリーが出てきた方もしらっしゃいましたが、さらに継続して取り組んでいかれると、もっと様々な人間模様が分かってくることと思います。ご自身のペースで、進めて行っていただければと思います。


感情解放ワークでは、今この瞬間に感じているものをじっと感じて行くと、しばしば過去世のビジョンが出てくることがあります。ワークでその体験のある方はよくご存じかと思いますが、最初は自分で作っているんだろうか?と疑う方もあります。

けれど、見えたもが本物なのかどうかというのとは別に、「そのビジョンが見えた」ということは事実なわけです。ワークでは、その事実を尊重して、あるがままに受け止めていきます。

なぜそうするかというと、「そのように見えた」のにも理由があるからです。複数の人が同じような状況で同じようにビジョンを見たとしても、あなたと同じようにそのようなビジョンを誰しもが見るわけではありません。みながみな、それぞれに違っている可能性もあります。

あらゆる可能性があるなかで、「あなたにはそのように見えた」のには、「そのように見る背景」があなたにあったからです。その背景というのが、あなたの見たビジョンを掘り下げていくことで、明らかになります。

故に、ワークでは見えたものが本当にあったのかどうかというところは問う必要が無いのです。

過去世のビジョンを見て、自分が作ったのではないかと思う人も、深く見えたものを掘り下げていく中で、明らかに自分の想像で作れるようなものではないということは、実感されるでしょう。

そこには見たことも聞いたこともないような人や物があったり、小説をはるかに超える出来事が起こっていたりします。そしてなにより、あなたの体と心の深いところから湧き上がる生々しい感情があります。

ワークでは、この生々しい感情をしっかりと心と体で受け止めるというところが目的なので、ストーリー自体は本当のところ、二の次というほどの位置づけです。

ただ、見えたものが誰なのか、どうしてそうなったのか、自分と関わったその登場人物は、一体どんな動機で、どんな気持ちからそれをしたのかなどを詳細に見ていくことで、自分自身の気持ちをより深く理解することができる場合が多くあります。

そのため、見えたものの周辺をさらに深く探っていくことはよくやります。ただ、どんな場面においても、自分の身体の感覚から離れずにいることは、このワークを通しての非常に重要なポイントです。

この辺りが、同じように過去世のビジョンを見るヒプノセラピーとは違うところと言えるでしょう。

ヒプノでは、ビジョンを自分の身体の外から映画を眺めるように見るということもよくやります。特に危険だったり辛い場面では、そのような意識のポジションに誘導して、本人が落ち着いてその場面を受け止めて見られるようにするテクニックがあります。

ワークにおいても、どうしても感情のエネルギーを受け止められない方について、稀にですがそのテクニックを使うことはあります。

けれど、それでもそこから見えているビジョンの中の自分の感覚に少しずつでもつながって、感覚を受け止めていく方向に誘導するので、最終的にはその自分の中にしっかり意識が入るようにします。

そのような状態を重要視するのは、心と体と魂がピッタリと一つに合わさって受けとめたとき、初めて感情のエネルギーを生き切り、受け止めたことになるからです。

意識が自分の中にいられない状態というのは、私たち本来の自然な状態ではなく、そこには受け止め難い痛みの感情と恐れが必ずどこかに存在しています。

この感情のカケラを迎えに行って、統合しなければなりません。これが分離して不自然な状態で残っている限り、私たちは調和した自分であることができないのです。

私たちの多くは、自身が受け止められない感情を自ら切り離し、「自分とは別のもの」という異物にしてしまうことがります。そしてこのことによって、自身の内側からやって来る本当のパワーにつながれなくなってしまいました。

そこに再びつながっていくためには、「異物」にしてしまったものをもう一度自分の中に統合する必要があるのです。

けれど、私たちはしばしばそれを恐れます。こんなものに触れてしまったら気が狂ってしまう。泣き崩れてしまう。立ち上がれない。絶望してしまうなどと思って、「それだけは避けたい!」と思うのです。

実際のところ、それを避けようとしてもあなたの心の奥は既にそうなっています。なっているけれど、ただ自分がそれを認められずに必死で抵抗しているだけです。

そして、事実を認めずに抵抗しているからこそ、その苦しみが今もこうして続いているのです。

一度に受け止め難い感情のすべてを受け止めなくても良いのです。今の自分にできる範囲で少しずつ、少しずつ受け止めていくことでも、ちゃんと解放して行けます。

だからどうぞ、心の奥に封印された痛みの感情を迎えに行くことを、心に決めてください。自分は、決してこの苦しみを見捨てはしないと、その感情のカケラに伝えてあげてください。

あなたの決意は、必ず想像以上の安らぎと喜びとなって報いられるでしょう。



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