恐れの感情を受け入れる

昨日は感情解放ワークショップでした。お集まりくださったみなさま、ありがとうございます。昨日は常連のメンバーでしたので、いつものように最近取り組み中の気になる出来事、テーマなどから、取り組みのポイントを解説していくことから始めました。

そして新たに、日頃ご自身がどんなスタンスでテーマに向き合っているかに気づいていただくために、一人一人が意識を向けているときの様子を皆さんに確認して見ていただきながら、解説しました。

テーマに意識を向けたとき、意識があらぬ方向を向いて「う~ん」と思考で考えながら、「向き合っているつもり」になっていないか。意識の方向は何とか正しく向いているけれど、フォーカスのピントが合っていないとか、テーマに向き合った途端に固まっているなどの様子を確認していきました。

自分でやっている最中はなかなか気づくことは無いかと思いますが、他の人の様子を見ていくと、明らかに固まっているとか、核心に踏み込んだ途端にフォーカスが飛んでしまっているとか、核心に触れていくことに対して、本当にコミットメントできているのかどうかなど、良く分かるものです。

表層意識では、そこに向き合うのだと思っていても、潜在意識レベルではそこに近づきたくない。恐い。そんなものに触れてしまったら気が狂ってしまう。自分が自分でなくなってしまうなどと思っていたりします。

表層意識の部分は認識できても、潜在意識に沈んれいるこうした思いはなかなか認識できないので、自分がどれだけ恐れているのかを表層意識レベルに引き上げて認識し、認め、受け止めていくというプロセスがとても大切です。

特にコミットメントの部分は、こうした作業がどれだけできているかによって、ワークの深さが全く違ってきます。表層意識だけだと口先の決意なので、その状態で痛みの核心に近づいて行くと、すぐにブレブレになって意識が散漫になり、ワークが頓挫してしまいます。

自分がどれだけ痛みに触れることを恐れているのか、本当にそれを知っている人ほど、痛みの核心に触れることができますし、ワークも進んでいきます。「恐れること」を恐れる必要が無いことや、自分がちゃんとそれに対処できることを、身をもって知っているからです。

自身の恐れを否定する人ほど、自分の中に恐れがあることを恐がっています。その人にとって、恐れは手に負えないものであり、自身の人生を狂わせる、制御不能なものになっているからです。

実際のところ、本当に恐れをしっかりと見たならば、決してそれは手に負えないものではありません。手に負えないのだとすれば、ちゃんと恐れの正体を見ることができていないのです。

だからこそ、「本当のところ、自分は何を恐れているのか」を見ることが大切なのです。

たとえば、よく「真実を認めてしまったら、自分が自分でなくなってしまう」とか「気が狂ってしまう」「崩れ落ちてしまう」などと恐れる人があります。

では、「自分が自分でなくなってしまう」とか「気が狂う」「崩れ落ちる」という状態は、身体で感じると、一体どんな感じがするものなのでしょうか。

ショックで固まっている感じとか、何かが自分の中で崩壊していくそうした「具体的な感覚」を捉えるようにします。あなたが恐れているものの正体は、実はこの感覚なのです。

それは決して居心地の良い感覚ではないでしょうか、実際それを捉えてみたときに、あなたは「自分でないもの」になっているでしょうか。気が狂ったり、崩れ落ちているでしょうか?

多分していないと思います。これらの感覚を捉えているあなたは依然としてあなた自身であり、あなた以外の何者にもなっていないでしょう。また、その状態を観察しているあなたの意識は決して狂っていませんし、崩壊もしていないでしょう。

ただ、そのような感覚を観察し続けている意識であり続けています。この意識に留まっていてください。

そして、そこから自分の中で浮上し、展開しているあらゆる感情や感覚が、自身を通過していくのを見届けるのです。起こることを起こるように起こさせる、というのは、この状態で在る時に可能になります。

ゆっくり、深く命の呼吸をしながら、自身の心の奥底に凍り付いた恐怖に命のエネルギーを送ってあげると、だんだんと恐怖は弛んでいきます。

こうして、痛みの感情に触れる恐怖が融けていくと、核心の痛みに向き合ったとき、よりそれに深く触れていくことができるようになっています。

恐れの感情は、消し去ろうとするのではなく、その存在を認め、受け入れることでそれ自らが癒えていきます。どうぞご自身に無理のないペースで、恐れの感情に向き合ってみてください。

 



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