エゴの本質

今日は読者の方から、「エゴ」について
解説して欲しいというリクエストを頂いたので
上手くお伝えできるか分かりませんが、
私なりに書いてみます。

これまで、あまりエゴについて書いたことは
なかったのですが、私の言うエゴは、師と仰ぐ
レナード・ジェイコブソンの教えの概念の
「エゴ」のことです。

ですので、通常心理学などで言うエゴの概念
とはちょっと違います。

正確にこれについて知りたいという方は、
ぜひ彼の著書を読んでみて下さい。

普通エゴというと、エゴイストなどの
言葉に表されるように、身勝手で未熟な人格
の側面をイメージされることが多いでしょう。

けれど、レナードによると、エゴの本質は
私たちの「守り人」であると言います。

ここで
「あれ?エゴと私って、別のものなの?」
と思われた方は鋭いですね。

そう、エゴと私は同じではありません。
別の存在なのです。

だから、エゴは私たちの守り人に
なれるのです。

私もレナードの教えを受けるまでは、
エゴ=自分
だと思ってました。

エゴは、私たちの幼少期に出現します。

私たちがとても辛い思いをして、
その痛みに耐え難いような状況に置かれた時、

エゴが現れてその耐え難い感情を抑圧し、
「今ここ」ではないマインドの世界に導いて、
痛みを感じないよう、私たちを守って
くれたのです。

そうして、それから長いことエゴは
弱い私たちを守るため、痛みの感情を抑圧し、
人生のかじ取りをしてきてくれました。

そうするうちに、エゴは自分こそが主だと
思うようになりました。

本当は、私たち自身が座るべき王座に、
エゴがどっかりと居座っている状況です。

けれど、その王座は辛いものでしょう。
なぜなら、エゴには本質的に私たちの人生を
導いていくような力は備わっていないからです。

どんなに努力しても、
決してうまく行くことのない仕事を
延々とさせられているのがエゴなのです。

それは、エゴの本来の仕事ではありません。

けれど、王座を乗っ取られた私たち自身も
単なる被害者ではなく、エゴのその努力で
多大なメリットを得てきています。

本当は、私たちがきちんと自身の感情を
受け止め、人生のかじ取りを自分で
やっていかなければけないのです。

エゴは悲しき王座に座りながら、
本当は私たちが「真のマスター」として
やってくるのを待っています。

けれど、マスター性が確立していない
まだ未熟な私たちに、エゴは簡単に王座を
譲ることはできません。

私たちは、「真のマスター性」を確立させ、
エゴから王座を奪い取るのではなく、
エゴ自らが屈服して王座を明け渡すように
ならなくてはいけないのです。

そのため、エゴは繰り返し私たちを
試します。

私たちのことを良く知るエゴは、
実に巧妙な手段で様々なトリックを仕掛け、
私たちが真のマスターになったのかを
厳しくチェックするんですね。

そのチェックポイントは、何でしょう?

真のマスターは、批判やジャッジメントを
しません。

在るがままを受容するんですね。

良い子にならないと愛してあげない!
とか言う条件付きの愛は、マスター性では
ありません。

そしてまた、エゴに押し付けていた仕事
をちゃんと自分で処理できるように
なっていなければいけません。

それはつまり、エゴに抑圧させていた
感情の責任を自分で取れるようになり、
深く今この瞬間に根付いている
ということを意味しています。

マスター性の確立はなかなかの仕事ですが、
エゴも、簡単には私たちを自由にはしない
でしょう。

真のマスターが現れることを待ち望む一方で、
エゴは長く居座った王座にすっかり馴染み、
それを手放すことを恐れてもいます。

マスターが現れて、仮に
「お前の仕事は終わった」なんて言われたら、
エゴはとてもショックを受け、これまでの
自身の功績を主張するかもしれません。

私自身もセッションの中で、しばしば
こうしたエゴに出会うことがあります。

これまで、エゴのやり方(感情を抑圧する)は
一定の成果を挙げてきた。

けれど、新しい方法(感情解放ワーク)や
プレゼンスを知った今、新たな方向を
目指していこうとしている。

そんなとき、エゴはこれまでのやり方が
全否定されたようなショックを受け、
激しく抵抗したりします。

これまでこんなに我慢してきたことが、
解放されてしまったら全部無駄になってしまう!
と言った方もありました。

本当は手放した方が楽になるのが
分かっているのに、今までの我慢を無駄に
したくないがゆえに、手放そうとしない
ということが起こったりするのです。

新たな自分に変化していくのを恐れるのも
実はこうしたエゴです。

エゴは、自分の仕事がなくなったら、
あるいは、私たちが今この瞬間のプレゼンス
に在る時、自分は消えてしまう!と信じています。

本当は、エゴが消えることはあり得ないのですが、
エゴにはそれが本当に恐ろしく感じるのです。

私たちは、こうした怯えるエゴに寄り添い、
エゴの恐れを受け止め、解消し、そして
これまでの功績に感謝して信頼を得なくては
なりません。

エゴとの適切な関係を築くのは、
私たちの意識が目覚めていくためには、
非常に重要な要素なのです。

また、エゴには時間の世界の管理者という
側面もあります。

深いプレゼンスに目覚めていくと、
時間が消失します。

そんなとき、時間の世界で生きていく
私たちをうまく導いていくのがエゴ本来の
仕事なのです。

私たちが真のマスター性を確立し、
エゴをこの本来のポジションに戻してあげる
ことは、私たちの責任なんですね。

以上、ざっくりとではありますが、
エゴの概念が伝わりましたら幸いです。



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