「愛している」と言えない苦しみ

昨日は「家族とのわだかまりを癒す」特別講座
の3回目でした。お集まりくださったみなさま
ありがとうございます。(^^)

昨日もなかなかに興味深い、人間心理の
複雑な部分がたくさん出て来ました。

けれど、
その複雑さの中のとてもシンプルな思いに
気づき、表現することで、あれほど救い難く
思えた感情が、ふっと緩んでいきます。

たとえば、「絶対に許せない、憎い」という
思いの裏側に、

「この憎しみを手放してしまったら、
絆が切れてしまう。だから手放せない」
っていう思いが隠れていたりします。

え?それって、ちょっと待って。
「絆を保っていたい」っていうことは、
つながっていたいっていうことよね?

それはつまり、「大好き」ってこと!?

って具合に、衝撃の事実が浮かび上がって
きたりするんです。

深く深くつながっていたいから、
憎み、憎まれるようにふるまう。

憎みあうほどに、深く絡まって
離れがたく互いの人生が交錯していく。

恋愛でも、そんな狂気のようなお話って
たまに見かけますね。

愛する人に殺されたいとかっていう
狂気を描いた戯曲なんかも、
そういう類の繋がり方です。

小学生のころだと、好きな女の子が
気になって気になって仕方がないけれど、
スマートに声をかけたりなんてできないから
いじめちゃうみたいな。。。

自分の中の家族への憎しみを、
「大好きだぞ、コノヤロー!」って
言い換えてみると、悲劇的なストーリーも
笑いに変えられるかもしれません。

え?自分の抱えている問題は、
そんなもんじゃない?

まぁ、そういうご意見もアリですが、
「有り得ない可能性」が有り得たりするのが
人間という不思議な存在です。

自分の中に、そんな可能性もあるかもしれない、
というスペースを残しておいてあげると、
このスペースが後にものすごくいい仕事を
することがあるんですね。

そういうスペースがない「設定」を
自分でしているのなら、それを自分で
変えることもできるわけです。

設定を変えることで合理的なメリットが
あるのなら、やってみる価値はあるのでは
ないでしょうか。

感情はしばしば理に適わないものです。
けれど、こういうところで「納得したい」
というエゴの欲求に応えることができる
場合もあるわけです。

今までは、自分が思い込んだ「設定」しか
ないと思っていたので、それが自分独自の
「設定」であることなんて気づきもしなかった。

そこに、新たな別の可能性が示されて、
今まで思い込んでいたものが実は
自由に変えてもいいらしい、と知ったなら、

「あ、そうだったの?な~んだ、それじゃぁ
そっちの方がいいや」って変えていける人が
3人に1人くらいはいます。

変えていけない人は、まだちょっと何か
恐がっていることがあるんですね。

その恐がっている要因を丁寧にケアして
あげると、残りの一人も新しい可能性を
選べるようになります。

あと一人は、根本的にエゴが自分の
コントロールを手放したくない、
というところで抵抗しているので、

もう少し時間をかけてエゴとの信頼関係を
築いていく必要があったりします。

このあたり、段階的にどこまでその人が
可能性を受け入れられるのか、注意深く
見ながら色々働きかけをしていきました。

これまで3回の家族の講座をやってきましたが、
どの回でも、みなさん複雑なものを抱えながら
苦しんでいても、

「愛してほしい」という欲求の前に、
実は「愛しているって言えない苦しみ」が
あったような気がします。

これ、私自身は結構意外でした。

あなたが愛してくれないから愛してほしい。
私のこの愛されない苦しみをどうにかして
埋めたいっていう構図だと思っていましたから。

でも、私たちは本来愛そのものであるって
スピリチュアルではよく言われるのですが、

私たちは愛を表現できないがゆえに
自分自身でいられず苦しんでいるのだとしたら、
確かに私たちは愛そのものであるというのは
真実なのかもしれません。

で、結局のところ誰が愛を表現するのを
止めてるんでしたっけ?という命題がここに
発生します。

誰かに止められてるんでしょうか?
それとも、自分自身で止めてますか?

おそらく、自分自身でいることを誰かに
止められているという自覚のある人は
たくさんいるだろうと思いますが、

根本的に、愛を表現することを誰かに
止められている人って、いないんじゃないか
と思うのです。

愛を表現したことで辛い目に遭って
それをやめたっていうケースがもし
あったとしても、

それは直接的に他者に止められている
わけではなく、自分で「もうこんな辛い思いを
するのは嫌だから、止めよう」って
決めたんだと思います。

長いこと愛を表現することを忘れ、
ひたすら「愛されること」に腐心し、
あるいは諦めて遠ざかっていたなら、

もう一度、愛を表現することを
思い出し、自分自身に許してみては
いかがでしょうか。

そうしたら、あれほど求めていた
「愛されること」なんて、本当は
必要なかったって気づくかもしれません。

だってあなたは愛そのものなんですから。



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