執着の奥にある恐れに慈しみの眼差しを向ける

「執着」というと、
なんだか自分を縛るよろしくないものだから、
見つけたら即、手放すのが良いのだ、
というような風潮があるような。

でも折角なので、
見つけたら慌てて消し去ろうとするのではなく、
じっくり眺めてみると、自分を深く知る機会
にもなるんじゃないか、と思ったりしました。

執着の奥には大抵、何かしらの恐れがありますね。

執着は、その恐れが現実にならないようにするために
しがみついているものに対して起こります。

たとえば、人に対して、
大切な人が私から去って行かないように、
と必死であの手この手で引きとどめておこう
とするのは執着です。

去って行ってしまったら、
途端にものすごい喪失感と悲しみ、
恐ろしいまでの絶望感に打ちひしがれて、
そんなことは耐えられないと思うからです。

そのことがもう恐ろしくて恐ろしくて
仕方がないわけです。

その恐れが大きいほどに、執着します。

あるいはお金。
お金が無くなってしまったら、路頭に迷う。
家族の不安げな、悲しい顔に
胸が押しつぶされそうになる。

飢えや渇き、身を切るような寒さ。
周囲からの冷たい目線。
耐え難い屈辱。疎外感。

そんな思いは絶対に味わいたくない。
だから、お金が無くならないように、
必死で溜め込んだりお金だけが絶対の幸せ
なのだと執着する。

っていうようなことがあったりします。

そんな実際の体験が今生、なかったとしても、
そのような恐れがあるということは、
魂のどこかにそういう体験の記憶が
癒えないままに持っているということです。

それは、自分の魂の記憶かもしれないし、
ご先祖様の体験かもしれません。

日本も戦争を経験していますから、
ご先祖様は多かれ少なかれ、
そのような体験をされているでしょう。

自分が何に執着しているのか、
恐れて目をそらすばかりではなく、
じっくり辿って、自分を構成するものを
良~く眺めてみるのも、悪くはありません。

悲しみや心細さ、怒りや憎しみ、不安、
あらゆる痛みに満ちた感情たちの中から、
それでもどうにか生き抜いてきた無数の人生に
触れるかもしれないからです。

普通だったらそういうものに触れるのは
辛くてひどく恐ろしいことでしょうが、
感情解放ワークの手法を使えば、
落ち着いて受け止めつつ触れていけます。

そして、ただ辛く苦しかった、ではなくて、
その奥にあったもっと別の気持ち、
その人生で大切にしていたものなどを
見つけたりすると、

何とも言えず、心震わせられる思いが
するものです。

だから私は、ある人がある状況で、
何を感じ、何を考え、どんな思いから何をし、
そのことをどう受け止めたのか、あるいは
受け止めなかったのか、というその逐一に
とても興味があります。

たとえそれがどんなに悲惨な人生であったとしても、
その人がそのように生きた、ということの重みは
大業を成し遂げた人と何ら変わることはない
と思うのです。

自身のことをほとんど語ることなく
寡黙に生きる人の心の内を推し量ることは、
身近な人であってもなかなかに難しいものです。

その人が何を大事にし、何を憎んだのか。
何がその人を駆り立て、打ちのめしたのか。
何に身を捧げ、何と戦ったのか。

映画や小説以上に、想像を超えたストーリーが
隠されているのですよね。

自分自身の心のひだを一つ、なぞるごとに、
そうしたストーリーを目の当たりにします。

執着は、確かに歪んだ心の在り様かもしれません。

けれど、今そのような姿であるということには、
相応の事情と必然性があります。

その背景を単純に切り捨てて別のものになっていこう
とするようなやり方は、何かを置き忘れて
しまっているようで、私は残念に思います。

丁寧にその背景を読み取っていけば、
それに対してなすべきことは見えて来ます。

そうして初めて、進むべき方向や
在るべき姿がわかるわけなので、
表面的なところが歪んでいるからそこだけ直そう
とするのはうまくいかないだろうと思います。

自分が歪んで見えること、欠けているように
思えること、不完全なことを嘆くのではなく、
興味深く面白がって探究して見れば
いいのではないかな。

それこそが唯一無二のその人の個性の源
であったりするわけなので、

その在り方を否定し、糾弾するのではなく、
慈しみ、その来し歩みを慈しむ眼差しが
あったら素敵だな、と思うのです。

そんな眼差しの下では、
執着も恐れも、あらゆる体験も、
緩んでくつろぐので悪さはしません。

私自身、まだまだ自分の至らなさを嘆くことは
あるのですが、そんな自分も慈しみ、
面白がりながら人生を歩んでいけたらな、
と思います。



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