いかなる禍根も残さず人生をシフトさせる

何か問題となる出来事が起こったとき、
それにいかに対処するかが
常に問われるわけですが、

感情解放ワークの視点から見ると、
何を一番大事にすべきなのか、
というとことははっきりしています。

それは、「関係者の心の中に、
いかなる遺恨も残さないように、
できる限り出すべきものは先送りせず、
その場で対処していくこと」
だろうと思います。

ふた昔くらい前の時代であれば、
どんなに理不尽であったとしても、
目先の表面的な都合を優先して整えても、

何十年かはその禍根が沈んで表面化は
せずに過ごすこともできたかもしれません。

恨みが残っても、その数十年の平安の
メリットを取ることができたのですね。

けれど、今の時代はそれはまず不可能です。
もっても1年まではいかないのでは、
という気がします。

みんなの心の中に不条理を沈めておくことが
できなくなっているのです。

故に、表面的、一時的な平穏のために
真実を隠蔽したり、言うべきこと、
為すべきことをしないでスルーする、
ということのメリットは、ほぼ
無いに等しいと言えるでしょう。

私の感情解放セッションでは、
かつて心の奥底に沈めて表現されなかった
諸々の言葉や行為を適切に浮上させ、
表現していくことで

深いレベルに根の在る不調和も整え、
完了させていく、ということをします。

日々こういうセッションをしながら
様々な方たちの苦しみに向き合っていると、

いかに表面的な体裁に固執することが虚しく
より大きな苦しみの根になっていくのかが
嫌というほどわかります。

口先では、
「そんなの関係ねーよ」とか
「どうせわかりゃしないだろう」とか
何とでも言えるのです。

けれど、それを言う人の心に
何が起こっているのか、
当人もわかってはいないでしょう。

心の視野を限定し、感覚を鈍くさせなければ
そんなことは言えないし、できないのです。

つまり、本当に見て、感覚を開いていたら、
苦しすぎて居ても立っても居られない
状態になるということなのです。

一体どれだけの人の多くの人生で、
平然と偽りの行為をしながらその心の奥で
苦悩にのたうち回る分離を見てきた
でしょうか。

それを無理やりわからなくなるように
自分を歪めるわけですから、
その影響がそれだけでとどまるはずは
ありません。

本人が思う以上に、
大きな代償を支払うことになるのですね。

故に、少なくとも自分自身の真実を
否定し、曲げてはならないし、

曲げれば、
自分が何を引き受けることになるのか、
明確に知っておくべきだと思うわけです。

では、関係する人たちの心の内に
いかなる禍根も残さないように
対処するにはどうしたらいいのか?
ということですよね。

私がセッションの中でするのは、
基本、以下の3点です。

まず問題によって浮上した自分の気持ちを
在るがままに完全に認め、受け止めること。

そのうえで、相手に対し飲み込んだ気持ちを
イメージワークで吐き出していく。

相手の反応を見ながら、
自分が被害者であれば、
相手が許せる態度を見せるまで、

加害者の側であれば、被害者の気持ちを
本当に受け止めたうえで謝罪し、相手が
それを受け入れてくれるまで、
対話を続けます。

まず自分の気持ちを
受け止めることをするのは、
それなくしては状況をニュートラルに
向き合うことができないからです。

気持ちを受け止めるところで
一番難しいのは、

本当は感じているはずの感情を、
自分でわからないようにしてしまっている
ことに気づけない、ということです。

そうやって自分を守っているわけですが、
この守りを安全に外して統合させていく
ところがプロのセッションを受ける
理由になるところでしょう。

一人だと、なかなか気づけないし、
恐ろしくてすくんでしまいますね。

そうして、被害者の意識と、
加害者の意識の双方を受け止めたうえで、
和解に導くわけです。

被害者と加害者はコインの裏と表の
ようなもの。

自分に表があるのなら、
裏も必ずあるし、その逆もまた然り。

両方を見るからこそ、
二元性を越えた統合が起こるのです。

どちらにも後ろめたさや恨みを残さず、
学びを通過した者の爽やかさを漂わせながら
人生をシフトさせて行けます。

何かトラブルや問題は、
こういう状態に持っていくのが
本当だと思います。

では実際の現場で
自分がいかに振る舞えば良いのか。

すべての立場に共通するのは、
まず自分自身の気持ちを受け止めること。

そして、問題を仲裁し、主導していく
立場にあるのなら、各人の中にある
気持ちをちゃんと吐き出させてあげること。

つまり、自分自身の感情を受け止めたうえで、
謝罪するなり、本当はどうしてほしかったのか
というニーズを表現するなりさせること。

各々の行為の奥には必ず当人が受け止められていない
気持ちや避けたい何かがあるはずです。

そこを受け止められるようにサポート
してあげるんですね。

ここができると、
絶対に謝らない、見ないし認めない!と
なっていた人も、ちゃんと相手を見て
言うべきことを言えるようになるのです。

また、自分が被害者や加害者の立場に
いるのなら、少なくとも自分の感情は
自分で責任を取ること。

そのうえで相手をしっかり見て、
為すべきだと思う行動をすることでしょう。

ものごとを主導していく立場の人が
こういうプロセスを正しく導いていくには、
自分が皆の中に生じている感情に対して、
統合された状態でなければ難しいですね。

自身の統合されていない感情が反応してしまって
影響され、引きずられてしまうでしょうから。

抑圧して感じないようにして影響されない
のでは足りません。

各々の心情に触れ、感じてなお
振り回されないでいる精神の成熟が
必要なのです。

故に、人の上に立つ立場の人こそ、
こういうことができる人であってほしい、
と思います。




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